令和4年9月20日、以下の3冊を読み終えた。
1.佐藤愛子、江原啓之著/あの世の話(文藝春秋、2001年)
2.遠藤基郎著/後白河上皇 中世を招いた奇妙な「暗主」(山川出版社、2001年)
3.吉本ばなな著/毎日っていいな(毎日新聞出版、2017年)
〈感想、メモ〉
1.佐藤愛子、江原啓之著/あの世の話(文藝春秋、2001年)
『あの世の話』は作家佐藤愛子とスピリチュアル・カウンセラーの江原啓之との対談。
印象に残った天二つ。(1)3章で述べられる十霊能力を発揮できるコンディションの中に体調が数えられていた点。(2)5章において、年齢を重ねて「枯れる」ことに肯定的な見方を提示している点。
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2.遠藤基郎著/後白河上皇 中世を招いた奇妙な「暗主」(山川出版社、2001年)
遠藤基郎著『後白河上皇 中世を招いた奇妙な「暗主」』では後白河上皇がどのような人物だったかを読むことができる。清盛との関係の推移が興味深かった。
「鹿ケ谷事件」のパートで、清盛打倒の陰謀が清盛自身のでっち上げであるという見解が最近の研究において出されていることが述べられている。このことに関する本も今後読見たいと思った。この本では、この事件へと続く出来事や要因として、平重盛と藤原成親の関係、西光その子らである師高・師経と白山との争いなどが挙げられている。
巻末著者紹介によると、著者遠藤基郎は1963年の生まれとのことである。
3.吉本ばなな著/毎日っていいな(毎日新聞出版、2017年)
『毎日っていいな』は吉本ばななのエッセイ集。毎日新聞の連載が書籍化されたものである。「いつのまにか」というエッセイが面白かった。著者の夫の父親のユニークな生活と彼と著者夫婦の交流の様子などが描かれる。
(敬称略)
(上の三冊はサピエ図書館所蔵の点字データを使用しました。点訳ボランティアの皆様と関係者の方々に感謝申し上げます。)
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