穂村弘著『あの人に会いに』などを読了

令和5年8月21日から28日までの期間に次の8冊を読み終えた。2.の『あの人に会いに』以外の本は、kindle版をiPhoneのVoiceOver機能で聴いた。

1.鈴木茂著/自伝鈴木茂のワインディング・ロード はっぴいえんど、BAND WAGONそれから(リットーミュージック、2016年)

2.穂村弘著/あの人に会いに 穂村弘対談集(毎日新聞出版、2019年)

3.苫米地英人著/あなたの収入が必ず増える! 即断即決「脳」のつくり方(2022年)

4.苫米地英人著/苫米地英人の金持ち脳~捨てることから幸せは始まる(コグニティブリサーチラボ、2014年)

5.苫米地英人著/超「時間脳」で人生を10倍にする(2017年)

6.苫米地英人著/全速脳 脳は鍛えると100倍加速する(コグニティブリサーチラボ、2016年)

7.苫米地英人著/脳に免疫力をつければ病気にならない(コグニティブリサーチラボ、2014年)

8.船戸与一著/藪枯らし純次(徳間書店、2011年)

9.船戸与一著/龍神町龍神十三番地(徳間書店、2002年)

10.苫米地英人著/圧倒的な価値を作る技術[ゲシュタルトメーカー](コグニティブリサーチラボ、2015年)

〈感想、メモ〉

1.鈴木茂著/自伝鈴木茂のワインディング・ロード はっぴいえんど、BAND WAGONそれから(リットーミュージック、2016年)

著者鈴木茂ははっぴいえんどに在籍していたギタリストである。バンド解散後は、ソロ・ミュージシャン、スタジオ・ミュージシャンとして活動する。

著者自らによるはっぴいえんどのアルバムの解説を興味深く読んだ。

2.穂村弘著/あの人に会いに 穂村弘対談集(毎日新聞出版、2019年)

穂村弘の対談集である。谷川俊太郎、宇野亞喜良、横尾忠則、荒木経惟、萩尾望都、佐藤雅彦、高野文子、甲本ヒロト、吉田戦車との対談が収められる。

特に吉田戦車との対談を興味深く読む。吉田戦車が池波正太郎の読者だというエピソードが面白く思われた。

3.苫米地英人著/あなたの収入が必ず増える! 即断即決「脳」のつくり方(2022年)

2016年にゴマブックスから発行された『あなたの収入が必ず増える!! ソクダン「脳」のつくり方』が再編集され、電子書籍化されたもの。

「序章」においては、即断即決をしないことがいかに損失を生んでいるのかということが、買い物を例にして説明される。

「第三章 「即断即決」ができない理由」の最初のパート、「そもそも情報が足りないと、何も決めることができない」が面白く思われた。

4.苫米地英人著/苫米地英人の金持ち脳~捨てることから幸せは始まる(コグニティブリサーチラボ、2014年)

金銭に関する考え方が洗脳によりゆがめられているという指摘は面白いと思った。

5.苫米地英人著/超「時間脳」で人生を10倍にする(2017年)

プロローグにおいて、「(以下引用)私たちが生きるこの世界に、絶対的なものさしとしての時間は存在しません。(引用終わり)」という一文が登場する。この書籍では、まず、第1章などで時間とは何かということが開設され、「第2章 24時間を無限にするトレーニング」で様々なトレーニングが紹介される。ブログ執筆者には、モチベーションの重要性とそれを保つための方法が紹介される第3章が特に興味深く思われた。

6.苫米地英人著/全速脳 脳は鍛えると100倍加速する(コグニティブリサーチラボ、2016年)

「思考のスピード(本分中表現)」を挙げるための方法が説明される書籍である。また、本の後半では著者の考える脳の若さを保つ方法が紹介される。

7.苫米地英人著/脳に免疫力をつければ病気にならない(コグニティブリサーチラボ、2014年)

「はじめに」において、「(以下引用)病気とは脳が正しい指令を出せない状態です。(引用終わり)」とあり、この書籍の前半では、健康における脳の重要な役割が解説される。その後、巷間言われる健康に関する様々な事柄(健康法など)について解説され、著者自身の健康法なども紹介される。

8.船戸与一著/藪枯らし純次(徳間書店、2011年)

「山陽とも山陰とも言えない(本文中表現)」、中国山地の温泉地を舞台とした長編小説。

城南経済興信所に勤める高倉圭介は、寒波の中、赤猿温泉郷に到着する。その土地に戻ってきたある男を監視するという仕事のためである。土地の人間は、その男を異様と思えるほど警戒していた。以上、冒頭部分のあらまし。

物語の背景に明治維新の頃の人物の名前が登場し、そういった面でも面白かった。

9.船戸与一著/龍神町龍神十三番地(徳間書店、2002年)

梅沢信介は刑事だったころ、凶悪犯を射殺したことで職を離れ、ずっとアルコールを呑み続けるような生活を送っていた。ある日、梅沢が通っていた大宮第四高校でのクラスメートだったという、新谷富次と名乗る男が彼を訪ねてくる。彼の差し出した名刺には、「長崎県南松浦郡龍神町町長・尾崎富次」と書かれていた。梅沢の助力が欲しいのだと言う。以上、導入部のあらまし。

五島列島を舞台にした長編小説。殺伐としたストーリーの中、ラグビー経験を持つ主人公梅沢が土地の子供とラグビーをするシーンがあり、印象的だった。

10.苫米地英人著/圧倒的な価値を作る技術[ゲシュタルトメーカー](コグニティブリサーチラボ、2015年)

本のタイトルにある「ゲシュタルトメーカー」は、この本の第二章のキーワードだとのことである。第二章では若い世代の目指すべき働き方が作者によって示される。「(以下引用)仕事を通じて価値を生み出すとは、新しいゲシュタルトを創造することに他ならない(引用終わり)」ことが伝えられる。

(敬称略)

(『あの人に会いに』は、サピエ図書館の点字データで読みました。点訳ボランティアの皆様と関係者の方々に感謝申し上げます。)

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