2024年2月7日から9日までの期間に次の本を読み終えた。kindle版をAndroidのTalkBack機能で聴く。
1.畠中恵著/つくもがみ貸します(KADOKAWA、2019年)
2.酒井健著/バタイユ入門(筑摩書房、1996年)
3.井波律子著/論語入門(岩波書店、2012年)
〈感想、メモ〉
1.畠中恵著/つくもがみ貸します(KADOKAWA、2019年)
江戸が舞台の時代小説。主人公は古道具屋兼損料屋の出雲屋を営む若者二人とつくも神たち。
「利休鼠」、「裏葉柳」、「秘色」、「似せ紫」、「蘇芳」が収録される。解説は東雅夫。
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2.酒井健著/バタイユ入門(筑摩書房、1996年)
フランスの思想家のジョルジュ・バタイユの入門書。再読。
以下、目次から各章のタイトルを「」内に引用。「第一章 信仰と棄教」、「第二章 聖なるものと政治」、「第三章 極限へ」、「第四章 明晰性の時代」。引用終わり。
今回は第三章が興味深く感じられた。第三章では、ニーチェとヘーゲルの哲学とバタイユとの関係が解説されている。バタイユの受講したコジェーヴの講義についても記されている。
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3.井波律子著/論語入門(岩波書店、2012年)
この本では、『論語』の中の146の条が解説される。
鳥の声を解する公冶長のエピソード公冶長第五、陳亢が伯魚(孔鯉。孔子の息子)に質問する季氏第十六の解説が印象に残る。
季氏第十六には、孔鯉が孔子から詩経を学ぶことの大事さを伝えられたということが記されている。
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(以上、敬称略)
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