以下の3冊は2022年3月29日から31日までの3日間に読み終えたものである。kindleの電子書籍をiPhoneのVoiceOver機能の読み上げで読んだ。
1.アンソニー・ギデンズ著、佐和隆光訳/暴走する世界 グローバリゼーションは何をどう変えるのか(2017年、ダイヤモンド社、電子書籍版)
2.ロバート・G.アレン著、稲村徹也・丸山拓臣監訳/幸せをつかむ4つの地図の歩き方(フォレスト出版、2018年、電子書籍版)
3.アプレイウス著、呉茂一・国原吉之助訳/黄金のロバ(2006年、グーテンベルグ21、電子書籍版)
〈感想、メモ〉
1.アンソニー・ギデンズ著、佐和隆光訳/暴走する世界 グローバリゼーションは何をどう変えるのか(2017年、ダイヤモンド社、電子書籍版)
奥付にプリント版の第1刷は2001年とある。著者アンソニー・ギデンズ(Anthony Giddens,1938~)はロンドン生まれの社会学者である。再読。
「第1章 「グローバリゼーション」の本質」、「第2章 多様化する「リスク」」、「第3章 「伝統」をめぐる戦い」、「第4章 変容をせまられる「家族」」、「第5章 「民主主義」の限界」という五つの章から成る。
グローバリゼーション論争における論者の二つのグループを著者は「懐疑論者」、「ラディカルズ」と名付けている。著者はラディカルズの派を支持する立場を表明している(第1章中の「グローバリゼーションの真の革命性」内)。
2.ロバート・G.アレン著、稲村徹也・丸山拓臣監訳/幸せをつかむ4つの地図の歩き方(フォレスト出版、2018年、電子書籍版)
著者ロバート・G.アレンは、本書内でスティーブン・R.コヴィーをメンターと呼んでいる。コヴィーの言葉や思考も紹介される。再読。
3.アプレイウス著、呉茂一・国原吉之助訳/黄金のロバ(2006年、グーテンベルグ21、電子書籍版)
ロバに変えられてしまった男・ルキウスの物語。ルキウスの信仰生活などが描かれる巻の十一が印象的だった(オシリスが彼の夢に現れる場面などがある)。ほか、プシケが描かれる巻の四・五・六も興味深く感じられた。
巻末に呉茂一による改題が収められる。西暦120年代に生まれたと考えられているアプレイウスによる小説である。
(敬称略)
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