次の9冊は2022年1月31日から2月2日までに読み終えた本である。
1.熊本悦明著/熟年期障害‐男が更年期の後に襲われる問題(祥伝社、2018年)
2.木村汎著/プーチンとロシア人(産経新聞出版、2018年)
3.甘糟幸子著/白骨花図鑑(集英社、2005年)
4.伊藤守/自由な人生のつくり方(ディスカヴァー・トゥエンティワン、2009年)
5.みうらじゅん著/「ない仕事」の作り方(文藝春秋、2015年)
6.高田明和著/40歳をすぎてからの賢い脳のつくり方(講談社、2002年)
7.朝比奈宗源著/仏心の生活(臨済会、1960年)
8.青木雄二著/「ゼニ」と「人生」のつくり方(ベストセラーズ、2002年)
9.伊藤守著/悪魔のささやき天使のはげまし(ディスカヴァー・トゥエンティワン、1999年)
〈感想、メモ〉
1.熊本悦明著/熟年期障害‐男が更年期の後に襲われる問題(祥伝社、2018年)
著者は男性医学の専門家。男性の更年期障害に続く熟年期障害についての書籍。
2.木村汎著/プーチンとロシア人(産経新聞出版、2018年)
ロシア人とはなんであるかという問いが軸となっている。外交場面における事例や、ロシア文学における登場人物たちの言動などがロシア人を語るための手がかりとして提示される。
第1章ではロシアという国家の背景について説明されるのだが、地理について述べられた部分が興味深く感じられた。
著者木村 汎(きむら ひろし)は1936年生まれ。
3.甘糟幸子著/白骨花図鑑(集英社、2005年)
短編小説集。「白骨花図鑑」、「Nevermore」、「怖ろしいあの夏の私」、「あの夏の花の赤」の四編が収録される。
表題作「白骨花図鑑」ではホタルカズラやセンブリなどの植物が登場する。センブリの使われ方がユニークだと思った。
著者の甘糟 幸子(あまかす さちこ)は1934年静岡県生まれ。
4.伊藤守/自由な人生のつくり方(ディスカヴァー・トゥエンティワン、2009年)
3章の最後の節(29)、「人との関係は流動的でいい」が印象に残る。
そのほか、4章の29、「考え込むよりまず動く」も記憶に残る。
5.みうらじゅん著/「ない仕事」の作り方(文藝春秋、2015年)
それまで存在していなかった仕事を著者がどのように成立させてきたかが語られる。「ゆるキャラ」など、多くの実例が紹介される。
「崖」を追及した話が面白かった。心に迫る崖の情報をあるテレビ番組で募集したところ、局の人間の予想に反して多くの反応があったとのこと。愉快な話だと思った。著者自身、自らの崖への思いがどこから来ているのかをそのTVの仕事の中で気づく(能登半島の崖でのこと)という話には楽しい気分似させられるとともに向学心も刺激された。
6.高田明和著/40歳をすぎてからの賢い脳のつくり方(講談社、2002年)
能力の向上のための修行、訓練を考える中で、山岡鉄舟、白井亨といった人々の事例が挙げられていた。興味深く読んだ。
また、能力発揮に精神の安定が必要だということが述べられており(第11章)、このことは様々な経験からもその通りだろうと思った。具体的な対策(セロトニンの原料となる肉を食することなど)も記されており、参考にしようと思う。
7.朝比奈宗源著/仏心の生活(臨済会、1960年)
著者は禅僧である。仏心、阿弥陀仏などについて語られる。三つ目の章で禅の歴史的な流れが解説される。ここでは、六祖慧能と南嶽懐譲との問答が紹介されている。
九つ目の章に美澤進の法事のエピソードがあり、興味深く読んだ。
著者略歴によると、著者朝比奈宗源は、明治24年静岡の生まれ。
8.青木雄二著/「ゼニ」と「人生」のつくり方(ベストセラーズ、2002年)
『ナニワ金融道』の著者による人生論である。人物評が面白かった。ビル・ゲイツ、隆慶一郎、アンドリュー・カーネギーらに対する著者のコメントは興味深かった。
また、マルクスの『資本論』が文中引用されるのも興味深く感じられた。
9.伊藤守著/悪魔のささやき天使のはげまし(ディスカヴァー・トゥエンティワン、1999年)
愛情、嫌うこと、嫌われること、自責などといった事象について語られる悪魔と天使の言葉群が収められる。
(敬称略)
(上の9冊はサピエ図書館所蔵の点字データで読みました。点訳ボランティアの皆様と関係者の方々に感謝申し上げます。)
(上の画像はAI PICASSOにより生成されました。2024年8月6日加筆)
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