2024年3月1日から9日までの期間に次の本を読み終えた。kindle版をAndroidのTalkBack機能で聴く。
1.中野信子著/世界の頭のいい人がやっていることを1冊にまとめてみた(アスコム、2021年)
2.菅原孝標女著、川村裕子編/更科日記(KADOKAWA、)
3.グイン・サーガ 第4巻 ラゴンの虜囚(早川書房、1980年)
4.栗本薫著/グイン・サーガ 第5巻 辺境の王者(早川書房、1980年)
〈メモ、感想など〉
1.中野信子著/世界の頭のいい人がやっていることを1冊にまとめてみた(アスコム、2021年)
脳科学者、医学博士、認知科学者である著者による、「世界で通用する頭のいいひと(「プロローグ」中の表現)」に関する本。
以下、最も印象的だった第二章の中の箇所。逆境の中で「負けない心(本文中表現)」を保持し続けた人物の話である。Sという人物は、不条理な状況に置かれ、当初在籍していた学校を出ていかなくてはならなくなった。良くない学校に行くこととなり、そこでは望ましい教師と出会うことが出来そうになかったのだという。Sを認めていた教師がそこで彼に声をかけ、「(以下引用)これから君は、いい教師に恵まれる可能性は少ないだろう。一人で悩みを抱えながら過ごすことになるかもしれない。しかし、誰にも教えてもらうことができなくても世界には多くの本がある。、これからは本が、君の先生だよ。どの科目を学ぶのかも、どの先生に教えてもらうのかも、君の自由だ(引用終わり)」と伝えたのだという。
その後、Sは学者として成功したという。本への向き合い方などを考えさせられたエピソードだった。
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2.菅原孝標女著、川村裕子編/更科日記(KADOKAWA、2011年)
菅原孝標女の『更級日記』の入門書。
信仰に関する段(〈一段―②〉など)や、作者菅原孝標女の物語に対する思いについて書かれた段(〈十七段―①及・②〉など)を興味を持って読む。
それまでの住居に薬師仏像を残して転居する場面〈一段ー②〉や、浮舟や夕顔といった源氏物語の登場人物に対する自らの思い入れについて振り返る〈十七段―②〉が特に印象に残る。
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3.グイン・サーガ 第4巻 ラゴンの虜囚(早川書房、1980年)
読むのは確か三度目。ツーリード城主であるマルス伯爵の印象が強い巻。
「あとがき」では、物語世界の度量衡が開設される。
4.栗本薫著/グイン・サーガ 第5巻 辺境の王者(早川書房、1980年)
グイン、リンダ、レムス、イシュトヴァーンらのノスフェラスでの冒険が描かれる辺境編の最終巻。この巻も確か読むのは三度目。
「あとがき」では読者からのさまざまな質問に対して著者が答える。
(以上、敬称略)
(上の画像はPlaygroundにより生成されました。2024年8月6日加筆)
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