令和4年10月8日、以下の二冊を読み終えた。いずれもkindleの電子書籍をApple社iPhoneのVoiceOver機能で聴いた。
1.宵野ゆめ著/宿命の宝冠(早川書房、2015年)
2.ジム・ステンゲル著、川名周解説、池村千秋訳/本当のブランド理念について語ろう 「志の高さ」を成長に替えた世界のトップ企業50(CCCメディアハウス、2013年)
〈感想、メモ〉
1.宵野ゆめ著/宿命の宝冠(早川書房、2015年)
『宿命の宝冠』はグイン・サーガの外伝。王国レンティアが舞台。主人公はアウロラ。その他の登場人物は絵師ナイジェル、レンティアの女王ヨオ・イロナ、レンティア王太子イーゴ・ネアン、レンティア王室の末子であるティエラ、ナイジェルの弟子であるマナ、パロの学生タム・エンゾ、ライゴール議長アンダヌス。
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五代ゆう著『闇中の星』(早川書房)を読んだ記録を含む記事
以下、印象に残る場面二つ。(一)パロの留学生タム・エンゾがレンティアの図書館で自らを取り戻す場面(第三話)。レンティアで彼のみに降りかかった災難により自失常態だったのである。読書家の彼は見事な蔵書を前にして本来の自分となる。(二)アウロラとアンダヌスの会見の場面。この巻ではいろいろな登場人物によるアンダヌス評があるが、この会見場面にはアウロラによる評も書かれている。
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2.ジム・ステンゲル著、川名周解説、池村千秋訳/本当のブランド理念について語ろう 「志の高さ」を成長に替えた世界のトップ企業50(CCCメディアハウス、2013年)
『本当のブランド理念について語ろう 「志の高さ」を成長に替えた世界のトップ企業50』 (原題は『Grow: How Ideals Power Growth and Profit at the World’s 50 Greatest Companies』)ではブランド理念の重要性が語られる。チェコにおける著者ジム・ステンゲル自身のP&Gのゼネラル・マネージャーとしての活動についての経験談が印象的だった。また、ディスカバリー・コミュニケーションズのブランド理念に関するエピソードも紹介されている。同社の創設者ジョン・ヘンドリックス、米国広告販売責任者ジョー・アブルツェーゼの談話を興味深く読んだ。
著者紹介によると、著者ジム・ステンゲル(Jim Stengel)は、P&Gの元グローバル・マーケティング責任者(同社には25年在籍したとのこと)。解説の川名周は博報堂エンゲージメントプロデュース局長(刊行当時)。
(敬称略)
(上の画像はLeonardo.AIによって生成されました。令和六年九月二十六日加筆)
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