シェイクスピアの『マクベス』などを読了

令和5年3月7日、次の二冊を読み終えた。いずれもkindle版をiPhoneのVoiceOverで聴く。また、どちらも令和5年3月時点でkindle unlimitedで利用可能。

1.シェイクスピア著、安西徹雄訳/マクベス(光文社、2008年)

2.ジョセフ・マーフィー著/マーフィー 眠りながら奇跡を起こす(きこ書房、2016年)

〈感想、メモ〉

1.シェイクスピア著、安西徹雄訳/マクベス(光文社、2008年)

シェイクスピアの著した悲劇。レヴィナスの『全体性と無限』ではマクベスの最期の言葉についての考察が記されていた。また、最近読んだ若い世代の作家による著作(樋口毅宏著『タモリ論』、水野敬也著『夢をかなえるゾウ』)の中でもこの『マクベス』について触れられていた。

〈『タモリ論』を読んだ記録を含む記事〉

中山七里著『ネメシスの使者』などを読了

この光文社版に収められた小林章夫による解題において、「(以下引用)ジェームズ一世は長い芝居が嫌いだったそうだ(引用終わり)」。とある。『マクベス』の初演がイングランド王ジェームズ一世の主催する公演でのものだった、ということに関して述べられたものである。

巻末に収録された橋爪功の「安西徹雄氏の思い出」も興味深い文章だった。訳者である安西徹雄の姿がいきいきと描かれている。

本編ではやはりマクベス夫人の眠りの中の独白の場面が面白かった。この場面、スコットランドの医師の台詞も面白い。

また、魔女の台詞も印象が強い。例えば、物語のその後を暗に示しているような(以下引用)「晴れ晴れしいなら禍々しい、禍々しいなら晴れ晴れしい」(引用終わり、一幕一場より)などである。

2.ジョセフ・マーフィー著/マーフィー 眠りながら奇跡を起こす(きこ書房、2016年)

少し前に再読した濱田真由美と山田ヒロミの著作『科学で解明!引き寄せ実験集』(BABジャパン)で著者たちがジョセフ・マーフィーの著作を読んだという話が記されていた。マーフィーの本はずいぶん昔に読んでいたのだが、細部は忘れているので、今回再び読む。

これも少し前、斎藤一人の『神様に上手に助けてもらう方法』を読んだ。この本の中で「恐れ」の克服について書かれた部分があった。「愛(光)」が広く心を占めると「恐れ(「心配」や「不安」)」を考えることができなくなるのだということが述べられる。今回読んだマーフィーの著作でもその第5章が「愛」と題されており、「愛」という概念を著者が重視していることがうかがえる。

〈斎藤一人の『神様に上手に助けてもらう方法』を読んだ記録を含む記事〉

斎藤一人著『神様に上手に助けてもらう方法』などを読了

この第5章の最後のパートでは深層心理を研究していたユングの論が挙げられ、「愛」が人間の魂の成長を推し進める役割を担っているのだという著者の考えが記されている。

(敬称略)

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