令和4年9月30日、次の二冊を読み終えた。
1.石原千秋著/生き延びるための作文教室(河出書房新社、2015年)
2.藤本義一著/無条件幸福論(ベストセラーズ、2011年)
〈乾燥、メモ〉
1.石原千秋著/生き延びるための作文教室(河出書房新社、2015年)
『生き延びるための作文教室』は「14歳の世渡り術」シリーズの一冊。
夏目漱石研究についていくつか紹介されており、興味深かった。『坊っちゃん』の登場人物が幕府側の人々に連なる家系なのか、新政府の側なのか、といった話など、考えたことがなかった。
著者石原千秋は1955年の生まれ。
2.藤本義一著/無条件幸福論(ベストセラーズ、2011年)
『無条件幸福論』では著者の幸福に関する考えなどが語られる。
司馬遼太郎、井伏鱒二、吉行淳之介のエピソードが印象的だった。著者は同じく直木賞作家の司馬遼太郎と親交があり、ある時、「(以下引用)60歳になると、人生について考え方が変わるもんだよ(引用終わり)」と言われたという。司馬遼太郎は著者の10歳上だそうである。そして、これと同じことを井伏鱒二、吉行淳之介からも言われたことがあるのだという。
著者藤本義一は1933年大阪府の生まれ。
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(敬称略)
(上の二冊はサピエ図書館の点字データを用いました。点訳ボランティアの皆様と関係者の方々に感謝申し上げます。)
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