令和4年9月28日、次の二冊を読み終えた。
1.冷泉貴実子著/冷泉家八〇〇年の「守る力」(集英社、2013年)
2.稲垣えみ子著/アフロえみ子の四季の食卓 レシピがいらない!(マガジンハウス、2018年)
〈感想、メモ〉
1.冷泉貴実子著/冷泉家八〇〇年の「守る力」(集英社、2013年)
『冷泉家八〇〇年の「守る力」』では藤原俊成、定家から続く冷泉家のエピソードが語られる。著者冷泉貴実子は冷泉家第24代為任の長女。
第7章では、代々の冷泉家の中で著者冷泉貴実子にとって印象深い人物が紹介される。中でも、阿仏尼のエピソードが面白く、記憶に残った。阿仏尼は藤原為家の側室であり、冷泉為相の母である。本書に紹介されているのは、藤原為家の死後に起こった相続争いに際し阿仏尼が遺された書類をもとに権利を主張したという出来事である。鎌倉幕府まで足を運んで自らの信ずるところを話したという。
2.稲垣えみ子著/アフロえみ子の四季の食卓 レシピがいらない!(マガジンハウス、2018年)
『アフロえみ子の四季の食卓 レシピがいらない!』は冷蔵庫を持たないという著者稲垣えみ子による四季折々の料理が語られる。酒粕を使った料理やおから漬けの話など、聴いたことのない料理の話を聞くことができて面白かった。ミニマリズムにも通じる生活への向き合い方や考え方が軽妙な文章の中に感じ取れ、興味深く読んだ。
〈関連記事 稲垣えみ子の著作を読んだ記録を含む記事〉
(敬称略)
(上の二冊はサピエ図書館の点字データを使用しました。点訳ボランティアの皆様と関係者の方々に感謝申し上げます。)
〈参考ページ〉
人名の漢字表記など、以下のページを参考にさせていただきました。感謝申し上げます。
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