令和4年9月26日、以下の二冊を読み終えた。
1.藤本義一著/悪夢巡礼(集英社、1981年)
2.神宮寺祥著/涙が乾くまで… 逆境の心理学(世界文化社、1999年)
〈感想、メモ〉
1.藤本義一著/悪夢巡礼(集英社、1981年)
『悪夢巡礼』は現代小説。主人公の一人称の語りによって物語が進行する。主人公は44歳の男性であり、大学の助教授である(助教授は物語の当時存在した職階。参考ページ1を参照)。チャオプラヤー川(作中ではかつての呼称である「メナム川」と表記されている。参考ページ2を参照)を前にした主人公の内面の言葉で物語は始まる。
最初の章で主人公の男女が山田長政について話し合うシーンがあり、印象的だった。
〈参考ページ〉
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NHK教養番組編、明石康ほか著『男が語る人生これから 「老い」をよりよく生きる14の話』などを読了
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※『オペレーション・O』では「チャオプラヤ川」と「ー」の無い形で表記されている。
2.神宮寺祥著/涙が乾くまで… 逆境の心理学(世界文化社、1999年)
『涙が乾くまで… 逆境の心理学』では、逆境をどのようにとらえるか、といったことなどが語られる。マズローの調査やV.E.フランクルの言葉などが引用される。
著者神宮寺祥(本名菅靖彦)は翻訳家、著作家、セラピストであるとのこと。
(敬称略)
(今回読み終えた二冊はともにサピエ図書館の点字データを用いました。点訳ボランティアの皆様と関係者の方々に感謝申し上げます。)
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