北杜夫、斎藤由香著『パパは楽しい躁うつ病』読了

令和4年9月24日、以下の2冊を読み終えた。

1.佐藤愛子著/ああ面白かったと言って死にたい 佐藤愛子の箴言集(海竜社、2012年)

2.北杜夫、斎藤由香著/パパは楽しい躁うつ病(朝日新聞出版、2009年)

〈感想、メモ〉

1.佐藤愛子著/ああ面白かったと言って死にたい 佐藤愛子の箴言集(海竜社、2012年)

佐藤愛子の著作、『ああ面白かったと言って死にたい 佐藤愛子の箴言集』は副題の通り箴言集である。面白かった。『女の学校』、『男の学校』といったエッセイからのことばや、『男はたいへん』といった小説作品からの言葉などが収録される。「人生の宝」という文章の中に、松下幸之助との対談の思い出について書かれたところがある。まだ著者佐藤愛子が借金と戦っていた時期の対談であるらしい。会話からは一言だけの引用だったが、印象に残る。

また、健康法は「邪魔なばかり(本文中表現)」という考えが語られる「いかに上手に死を迎えるか」という文章も面白かった。

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2.北杜夫、斎藤由香著/パパは楽しい躁うつ病(朝日新聞出版、2009年)

『パパは楽しい躁うつ病』は北杜夫と斎藤由香の親子での対談。北杜夫の躁病時、うつ病時の家庭の様子が語られる。

ごく短いものだが、埴谷雄高に関するエピソードがあり、興味深く読んだ。埴谷雄高も北杜夫も「先生」と呼ばれることを好まなかった、という話である。

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ほか、精神科医なだいなだのエピソードも面白く感じられた。

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(敬称略)

(上の二冊はサピエ図書館の点字データを用いました。点訳ボランティアの皆様と関係者の方々に感謝申し上げます。)

(上の画像はPlaygroundにより生成されました。令和六年八月十七日加筆)

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