令和4年7月31日、以下の3冊を読み終えた。
1.笹沢左保著/死人狩り(祥伝社、2019年)
2.長薗安浩著/あたらしい図鑑(ゴブリン書房、2008年)
3.吾峠呼世晴原著、矢島綾ノベライズ/鬼滅の刃 しあわせの花(集英社、2019年)
〈感想、メモ〉
1.笹沢左保著/死人狩り(祥伝社、2019年)
『死人狩り』は推理小説。伊豆半島の西海岸、バスを狙った散弾銃による銃撃事件から物語が始まる。7月のある雨の日、下田と沼津の間を走るバス。悪路と天候からの視界不良。そのような中、安良里・宇久須間、黄金崎の辺りで、バスは銃撃を受ける。被弾したバスは道路から飛び出し、海へと落ちていく。
乗員、乗客の27人は全員死亡した。静岡県警の浦上警部補はこの事件で妻子を失う。彼は犠牲者たちの生前を調べ始める。以上、あらすじ。
笹沢左保の推理小説は、ブログ執筆者には人物像をつかみやすく、その世界に入ることが容易である。この作品には、上述の黄金崎のほかにも、了泉寺や修善寺蓮台寺温泉など、その背景に土地の有名な場所が多く書かれており、所謂トラベル・ミステリーとしても面白く感じられた。
著者笹沢左保は1930年横浜の生まれ。
2.長薗安浩著/あたらしい図鑑(ゴブリン書房、2008年)
『あたらしい図鑑』は野球少年・五十嵐純と老詩人の交流を描いた小説。少年が詩人との交流を通じて、詩などの言葉の世界に入っていく様子を興味を持って読んだ。
著者の長薗安浩は1960年長崎県生まれ。
3.吾峠呼世晴原著、矢島綾ノベライズ/鬼滅の刃 しあわせの花(集英社、2019年)
『鬼滅の刃 しあわせの花』には本編で語られなかったストーリーが収録されているとのこと。ブログ執筆者は本編未読だが、楽しんで読んだ。特に表題作『しあわせの花』が面白かった。
表題作「しあわせの花」は、竈門炭治郎、我妻善逸、平嘴伊之助、竈門禰豆子の四人が任務による負傷を治すために藤の花の家紋の家に逗留している場面から始まる。
(敬称略)
〈参考ページ〉
『死人狩り』の登場人物の名前の漢字表記は以下のページを参照しました。
『あたらしい図鑑』の登場人物の名前の漢字表記は以下のページを参照しました。
(上の三冊はサピエ図書館の点字のデータを使用しました。点訳ボランティアの皆様と関係者の方々に感謝申し上げます。)
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