令和4年5月27日、以下の3冊を読み終えた。
1.水上勉著/水上勉が語る「日本霊異記」(平凡社、1983年)
2.泡坂妻夫著/亜愛一郎の狼狽(東京創元社、1994年)
3.田中保郎著/東洋医学考根論 小腸は、からだの根っこである。(長崎文献社、2005年)
〈感想、メモ〉
1.水上勉著/水上勉が語る「日本霊異記」(平凡社、1983年)
『水上勉が語る「日本霊異記」』には景戒の仏教説話集である『日本霊異記』の中から水上勉が選んだ41話が収録される。水上勉が書き直したもの。
面白かった。奈良の殖槻寺の近くに住む孤児のエピソードである「黒い着物を着た観音さまの話」などが印象に残る。
2.泡坂妻夫著/亜愛一郎の狼狽(東京創元社、1994年)
『亜愛一郎の狼狽』には泡坂妻夫のデビュー作「DL2号機事件」が収録される。短編全8話が納められる。「DL2号機事件」のロジックが面白い。解説は権田萬治。この解説では『幻影城』と泡坂妻夫についてのエピソードが記されており、興味深い。
3.田中保郎著/東洋医学考根論 小腸は、からだの根っこである。(長崎文献社、2005年)
先日、西原克成と田中保郎の対談、『病気の8割は腸とミトコンドリアで治る!』を読んだ。その中で「考根論」が紹介されていた。そこで今回『東洋医学考根論小腸は、からだの根っこである。』を読む。
〈関連記事 『病気の8割は腸とミトコンドリアで治る!』を読んだ記録を含む記事〉
興味深く読んだ。万病一毒の説を提唱し、腹診を重視した吉益東洞(1702~1773)についての記事などが記憶に残る。
本編もだが、参考文献も勉強になる。
〈参考文献〉
西原克成、田中保郎著/病気の8割は腸とミトコンドリアで治る! どうしても治したい二人の医者が出した驚異の処方箋 がん、うつ、アトピー、ボケ、アルツハイマー、引きこもり、パニック障害ほか(ヒカルランド、2015年)
(敬称略)
(上の三冊はサピエ図書館の点字データで読みました。点訳ボランティアの皆様と関係者の方々に感謝申し上げます。)
(上の画像はPlaygroundにより生成されました。2024年8月3日加筆)
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