『オリエント古代の探求』などを読了

令和4年5月10日、以下の3冊を読み終えた。

1.牛尾理恵著/野菜がおいしいタジン鍋 タジン鍋だからおいしくなる春夏秋冬レシピ(池田書店、2010年)

2.細谷正充著/宮本武蔵の『五輪書』が面白いほどわかる本(中経出版、2002年)

3.前田耕作ほか著、清岡央聞き手・編/オリエント古代の探求 日本人研究者が行く最前線(中央公論社、2021年)

〈感想、メモ〉

1.牛尾理恵著/野菜がおいしいタジン鍋 タジン鍋だからおいしくなる春夏秋冬レシピ(池田書店、2010年)

タジン鍋で米を調理する例を知りたく、『野菜がおいしいタジン鍋タジン鍋だからおいしくなる春夏秋冬レシピ』を読む。面白かった。

2.細谷正充著/宮本武蔵の『五輪書』が面白いほどわかる本(中経出版、2002年)

『宮本武蔵の『五輪書』が面白いほどわかる本』は再読。今回は「多敵」についてのパートを興味深く読んだ。

多敵について書かれたパートは武蔵がその弟子である寺尾孫之允に一乗寺下り松での決闘について語る場面から始まる。ここで多敵に対しての向かい方を教わった寺尾は、明暦三(1657)年の〈振袖火事〉で被災した江戸城の修築という場面(細川藩も修築を命ぜられた)においてその教えを実践する。

3.前田耕作ほか著、清岡央聞き手・編/オリエント古代の探求 日本人研究者が行く最前線(中央公論社、2021年)

『オリエント古代の探求 日本人研究者が行く最前線』にはアフガニスタンのバーミヤン遺跡やエジプトのサッカラ遺跡、イスラエルのテル・レヘシュ遺跡などの調査に関するインタビューが収められる。研究者の学生時代のエピソードなども語られており、興味深い(第九章の山内和也のテヘラン大学での大学院生活の話など記憶に残る)。

特に、第4章の立教大教授(刊行当時)の長谷川修一のインタビューとその研究が面白かった。テル・レヘシュはナザレから直線で16キロの場所にあるという。日本人発掘隊がこの場所でシナゴーグの一部という大きな発見をした、とある。紀元後一世紀前半に建てられたと思われるものであるらしい。

ほか、エジプトのサッカラ遺跡(ホルエムヘブについての記事が興味深かった)、同じくエジプトのヒエラゴン・ポリス遺跡、シリアのパルミラ遺跡、キルギスのアクベシム遺跡なども印象に残る。

〈関連記事 サッカラのエピソードが収められる上坂晨著『エメラルド・タブレット大予言』(三笠書房)を読んだ記録を含む記事〉

清岡卓行著『アカシヤの大連』などを読了

(敬称略)

(上の三冊はサピエ図書館の点字データで読みました。点訳ボランティアの皆様と関係者の方々に感謝申し上げます。)

(上の画像はPlaygroundにより生成されました。令和六年八月十七日)

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