2024年5月14日から翌日までの二日間に次の青空文庫のファイルを聴き終えた。kindle版をiPhoneのVoiceOver機能で聴く。()内は底本の情報。
1.柳宗悦著/朝鮮の友に贈る書(『民藝四十年』、岩波書店、1984年初版第1刷発行、2009年第28刷発行)
2.鈴木大拙著/鹿山庵居(『禅堂生活』岩波書店、2016年第1刷発行)
3.幸田露伴著/観画談(『幻談・観画談 他三篇』、岩波書店、1990年第1刷発行、1994年第6刷発行)
〈感想、メモ〉
1.柳宗悦著/朝鮮の友に贈る書(『民藝四十年』、岩波書店、1984年初版第1刷発行、2009年第28刷発行)
初出は「改造」で、1920年とある。当時の朝鮮半島との関係を憂いて書かれた文章である。
2.鈴木大拙著/鹿山庵居(『禅堂生活』岩波書店、2016年第1刷発行)
著者の山についての思いや洪川老師の思い出などが記されている。
〈関連記事 鈴木大拙の『華厳の研究』(KADOKAWA)を読んだ記録を含む記事〉
3.幸田露伴著/観画談(『幻談・観画談 他三篇』、岩波書店、1990年第1刷発行、1994年第6刷発行)
大器晩成先生と周囲から呼ばれる学生がある時病気になった。病気快癒に良いと聞いて大器晩成先生はある寺を訪れる、という短編小説。
僧侶の出てくる文章では、ブログ執筆者は彼らの食事に注目して読むことが多い。行儀のよい読書ではないかもしれないが。この物語では、主人公が寺の人々と食したものは、宗和膳の上の「(以下引用)冷い挽割畔と、大根ッ葉の味噌汁と、塩辛く煮た車輪麩と、何だか正体の分らぬ山草の塩漬けの香の物(引用終わり)」であったことが書かれている。
登場する禅語や寺の様子が興味深かった。
(以上、敬称略)
(ファイルを制作された方々に感謝申し上げます。)
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