今野敏著『呪護』などを読了

令和5年10月25日から同月末日までの期間に次の本を読み終えた。1及び2はkindle版をiPhoneのVoiceOverで聴く。

1.今野敏著/呪護(KADOKAWA、2022年)

2.栗本薫、中島梓著/栗本薫・中島梓 傑作電子全集 3 ぼくらの時代(小学館、2018年)

3.相原あきら著/大黒さまの福さがし(KADOKAWA、2018年)

4.南英男著/奈落(祥伝社、2019年)

〈感想、メモ〉

1.今野敏著/呪護(KADOKAWA、2022年)

鬼龍光一、安倍孝景、富野輝彦の登場する伝奇シリーズ。

物語は警視庁生活安全部少年事件課の富野輝彦と有沢英行が傷害事件の現場へ向かう場面から始まる。現場は神田錦町の高校。

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このシリーズは背景となる歴史について書かれた部分が面白い。

2.栗本薫、中島梓著/栗本薫・中島梓 傑作電子全集 3 ぼくらの時代(小学館、2018年)

八巻大樹の看守による栗本薫(中島梓)の傑作選。この巻には、「ぼくら」のシリーズ、その関連作品などが収録される。

以下の作品、文章などが収録される。

(小説)パートでは、「ぼくらの時代」、「ぼくらの気持ち ぼくらの時代 PART2」、「ぼくらの世界 ぼくらの時代 PART3」、「猫目石 上・下」、「怒りをこめてふりかえれ」、「公園通り探偵団」。「ぼくら」シリーズの主人公である栗本薫と伊集院大介が共演する「猫目石」と「怒りをこめてふりかえれ」が特に面白く感じられた。

(未発表作品)パートは、「ぼくらの事情」。

(エッセイ)パートには、「『ぼくらの時代』著者自評」、「ぼくらの時代の開幕 1977年の探偵小説」。

(対談)パートは、「ボクとアタシの奇妙な1人対談 栗本薫×中島梓」。

(回想録)パートは、今岡清による「栗本薫との日々 三」と山田良子による「栗本薫の育児日記 三」。

ほか、付録。

3.相原あきら著/大黒さまの福さがし(KADOKAWA、2018年)

七福神を辞めると言って人間の世界に隠れてしまった弁財天を探しに、大黒天は少彦名と人間界に向かう。

4.南英男著/奈落(祥伝社、2019年)

私立探偵見城豪のシリーズ。1995年の3月のある日の早朝、奥多摩湖で男性の遺体が発見される。男は建設会社の営業部に所属していた。この遺体の男の勤務する会社の総務部長の妻子が見城のもとを訪れ、ある調査を依頼する。

90年代が舞台の犯罪小説であるが、登場する機器類、技術が印象に残った。

(以上、敬称略)

(『大黒さまの福さがし』と『奈落』の二冊はサピエ図書館の点字データで読みました。点訳ボランティアの皆様と関係者の方々に感謝申し上げます。)

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