中曽根康弘著『日本人に言っておきたいこと』などを読了

令和5年7月15日から21日までの期間に、次の本を読み終えた。kindle版をiPhoneのVoiceOver機能で聴く。

1.H・P・ラヴクラフト著、大西尹明訳/ラヴクラフト全集 第一巻(東京創元社、2012年)

2. ジョン・ディクスン・カー著/平井呈一訳/黒死荘殺人事件(グーテンベルク21、2016年)

3.内海聡著/精神科は今日も、やりたい放題(三五館、2012年)

4.守屋洋著/貞観政要がやさしく学べるノート(プレジデント社、2018年)

5.法制執務用語研究会著/条文の読み方 How to Read The Text of The Law(有斐閣、2014年)

6.川崎大助著/僕と魚のブルーズ 評伝フィッシュマンズ(イースト・プレス、2021年)

7.中曽根康弘著/日本人に言っておきたいこと 21世紀を生きる君たちへ(PHP研究所、1998年)

8.土屋昌巳ほか著/ユリイカ 2016年4月号 特集=デヴィッド・ボウイ(青土社、2016年)

〈感想、メモ〉

1.H・P・ラヴクラフト著、大西尹明訳/ラヴクラフト全集 第一巻(東京創元社、2012年)

「インスマウスの影」、「壁のなかの鼠」、「死体安置所にて」、「闇に囁くもの」の四作品が収められる。

2. ジョン・ディクスン・カー著/平井呈一訳/黒死荘殺人事件(グーテンベルク21、2016年)

「(以下、「一 黒死荘」からの引用)口も八丁、手も八丁、それのまるでかたまりみたいな老メリヴェール卿(引用終わり)」が活躍する長編推理小説。ヘンリー・メリヴェール、H・Mは個性の強い人物で、陸軍省に属しており、かつ社会主義者で、会話の際にはとても下品な言葉を使う。

3.内海聡著/精神科は今日も、やりたい放題(三五館、2012年)

精神科医療の問題点を指摘する本。前半の事例を読むと暗澹たる気分になる。

〈関連記事 内海聡の著作を読んだ記録を含む記事〉

『99%の人が知らないこの世界の秘密 〈彼ら〉にだまされるな!』(イースト・プレス)と『99%の人に伝えたい この世界を変える方法 “彼ら”を打倒せよ!』(イースト・プレス)を読んだ記録を含む記事

小島直記著『小説三井物産(上)』などを読了

『ワクチンのすべて』(NPO法人薬害研究センター)を読んだ記録を含む記事

稲垣えみ子のリヨン滞在記『人生はどこでもドア』などを読了

『医学不要論 全く不要な9割の医療と、イガクムラの詐術』(三五館)を読んだ記録を含む記事

松岡心平著『能の見方』などを読了

4.守屋洋著/貞観政要がやさしく学べるノート(プレジデント社、2018年)

『貞観政要』呉兢によりまとめられた帝王学の書であり、「貞観の治」の李世民について記されたものである。この『貞観政要がやさしく学べるノート』は、『「貞観政要」のリーダー学』にさらに編集が行われたものであるとのこと(「はじめに」による)。

以前に読んだ童門冬二の著作、『家康と正信 戦国最強の主君と補佐役』(PHP研究所)の中で、『貞観政要』が引かれる場面が印象的だった。

〈関連記事 『貞観政要』が作中に登場する童門冬二の『家康と正信』を読んだ記録〉

本多正信と徳川家康を描いた童門冬二の歴史小説『家康と正信』などを読了

5.法制執務用語研究会著/条文の読み方 How to Read The Text of The Law(有斐閣、2014年)

「基礎知識編」と「法令用語編」の二部から成る。「法令用語編」では、条文で頻繁に用いられる語の解説がなされる。例えば、「同意」、「承認」、「合意」は、「(以下引用)いずれも、主に複数の者の意思が一致する場合に用いられ(引用終わり)」る語であるが、それらが用例などによって説明される。

6.川崎大助著/僕と魚のブルーズ 評伝フィッシュマンズ(イースト・プレス、2021年)

ロック・バンドのフィッシュマンズの評伝である。アルバム制作のエピソードについて読みたく、購入した。「King Master George」アルバム発表当時のインタビューが印象的だった。

また、下北沢でのエピソードも印象に残る。著者が「(以下引用)「渋谷系」のゆりかごのような場所(引用終わり)」と表現する〈ZOO〉についての部分や、「宇宙 日本 世田谷」アルバム発売時の〈レコファン下北沢店〉の様子などである。

〈関連記事 第2章に登場する横澤彪(当時ヴァージン・ジャパン代表取締役)の著作『諸君! アホ・バカになれるかい』(講談社)を読んだ記録を含む記事〉

植松努著『あきらめない練習』などを読了

7.中曽根康弘著/日本人に言っておきたいこと 21世紀を生きる君たちへ(PHP研究所、1998年)

国際政治、国内の政治、思想などについて語られる本。

キッシンジャーについてのエピソードが何回か登場することが印象的だった。その中の一つ、1953年、ハーバード大学でのキッシンジャー・ゼミナールで首相公選制について演説をした際にキッシンジャーとエリオットが著者の節をほめたとあり、興味深く思う。

8.土屋昌巳ほか著/ユリイカ 2016年4月号 特集=デヴィッド・ボウイ(青土社、2016年)

デヴィッド・ボウイ追悼特集号。上條淳士のインタビュー、吉川晃司や土屋昌巳による追悼文、「★」に関する狭間美帆、柳楽光隆の文章、イギー・ポップのインタビューなどが面白かった。

(敬称略)

(上の画像はPlaygroundにより生成されました。令和六年八月二十一日加筆)

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