令和5年4月9日から12日までの期間に次の4冊を読み終えた。
1.貴志祐介著/天使の囀り(KADOKAWA、2003年)
2.角川書店編/平家物語(KADOKAWA、2011年)
3.成毛眞著/ビジネスマンのための歌舞伎案内(NHK出版、2014年)
4.ジャン・ポール・ゲティ著、長谷川圭訳/ポール・ゲティの大富豪になる方法(パンローリング株式会社、2019年)
5.塚本亮著/人生が変わる! 最強のアウトプット術(ぴあ、2020年)
〈メモ〉
1.貴志祐介著/天使の囀り(KADOKAWA、2003年)
小説。主人公は聖アスクレピオス会病院に勤める精神科医の北島早苗。彼女は作家の高梨と交際している。高梨は新聞社のアマゾン調査プロジェクトに参加する。調査隊参加前の彼は死に対し強い恐怖を抱いていたが、帰国後はその死への恐怖も含め、人格の変容を呈していた。彼の変化の原因は何なのか。
以上が前半のあらすじ。今回はkindle版を聴いたが、サピエ図書館にも点訳データがあった。点字データで8巻あった。この巻数だと、長期間取り組む形の読書になることが多いが、本書は引き込まれてかなり速いペースで聴いたように思う。面白いミステリーやホラーはそのようになる。
令和5年4月14日時点でkindle unlimitedで利用可能。
2.角川書店編/平家物語(KADOKAWA、2011年)
先日、阿満利麿の著作『法然を読む』を読んだこともあり、今回は平重衡と法然の対面の場面が印象に残る。軍記物としてなど、読まれ方はさまざまである『平家物語』であるが、ブログ執筆者は今回は仏教の要素を強く感じながら読んだ。
〈『法然を読む』を読んだ記録を含む記事〉
〈参考文献〉
阿満利麿著/法然を読む
山本正広著、知恩院編/物語法然さま ひとすじの白い道(知恩院、2005年)
3.成毛眞著/ビジネスマンのための歌舞伎案内(NHK出版、2014年)
再読。タイトル通り、ビジネスマンに歌舞伎鑑賞を薦める書籍である。著者の軽妙な語り口により、すらすらと聴き進めることができる。
作品や演者の紹介、用語解説、読書案内など、時々参照することになるであろう部分多数。
4.ジャン・ポール・ゲティ著、長谷川圭訳/ポール・ゲティの大富豪になる方法(パンローリング株式会社、2019年)
再読。古典が多く引用されていたことが今回印象に残った。「ビジネスの失敗と落とし穴」というパートでは、失敗はビジネスにおいては不可避であるということが語られ、しかし、と、その最後にキケロの言ったという言葉、「(以下引用)同じ石に二度つまづくのは恥ずべきことである(引用終わり)」が置かれる。
また、詩人バイロンの言葉「(以下引用)逆境は真実への第一歩である(引用終わり)」が、「経営者のピンチ」の中で引用されている。
そのほか、ラ・ロシュフーコーの言葉は引用され、検討されている。
著者は1892年ミネソタ州ミネアポリスの生まれ。
5.塚本亮著/人生が変わる! 最強のアウトプット術(ぴあ、2020年)
著者は高校時代に喧嘩で停学となるなど、所謂問題児であったとのこと。だが、その停学中に本を読み、そこで松下幸之助や稲盛和夫といった成功者の苦難の人生を知る。それらの本から衝撃を受け、また、「(以下引用)これからの生き方次第で、ひょっとしたら自分は変われるかもしれないという希望(引用終わり)」が与えられたのだという。
そして実際に人生に変化を起こした著者は本書において読者に「アウトプット術」を伝える。
印象的だった項目は、「アウトプットを振り返る」、「全身をフルに使ってインプットする」、「人を巻き込む」など。
令和5年4月14日時点でkindle unlimitedで利用可能。
(敬称略)
コメント