令和5年2月27日、本田健の著作、『あなたのお金はどこに消えた?』を読み終えた。kindle版をiPhoneのVoiceOver機能で聴く。令和5年2月現在、kindle unlimitedで利用可能。
かつて炭鉱で栄えたカネー村を舞台にした物語。この村に住むのはゾウ。ある日行われた投資説明会から、村の様子は一変し、住民のゾウ達は生活をがらりと変えてしまう。
主人公はパン屋を営むナイーゾ。美しい妻イレーヌと賢い息子エンゾーと暮らす。パン屋としては3代目なのだけれども、ナイーゾはパン屋という自分の仕事に誇りを持てずにいる。
ナイーゾは優しい性格の持ち主。彼の家族や彼の友人たちもそれぞれが個性的に描かれている。
解説は「これからお金とどう付き合いますか?」と題されている。この解説は面白かった。ミヒャエル・エンデの論等も紹介される。
本編のゾウたちの物語を読んだ時にも感じたのだが、社会や世間、世界といった物が描かれており、タイトルにも含まれる「お金」はそれが物語を牽引する要素ではあるけれども、それを通じてもっと大事なこと(人間関係や仕事のやりがいなど)を描こうとしているように思われた。
〈本多健の作品を読んだことについての過去記事〉
リュック・モンタニエの『ノーベル医学賞受賞者が教える病気を寄せつけない賢い生き方』などを読了
本田健著/あなたのお金はどこに消えた?(PHP研究所、2012年)
(敬称略)
(上の画像はPlaygroundにより生成されました。令和六年八月十六日加筆)
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