令和4年12月23日、次の三冊を読み終えた。
1.宮沢和史著/言の葉摘み(新潮社、2006年)
2.色川武大著/ばれてもともと(小学館、2019年)
3.ひろゆき著/1%の努力(ダイアモンド社、2020年)
〈感想、メモ〉
1.宮沢和史著/言の葉摘み(新潮社、2006年)
エッセイ集。「小説新潮」の連載が単行本化されたものであるとのこと。THE BOOM時代のエピソード、読書について、世界各国での音楽活動に関する話など、どれも興味深く読んだ。
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中でも、「シンガポールとキューバの間で」というエッセイが記憶に残った。著者はシンガポールに二度訪れているとのことで(このエッセイの日付は2004年5月)、シンガポールの印象が語られる部分が面白い。著者の最初の滞在の目的はディック・リーのミュージカル「ナガランド」参加のためであった、とある。「団地国家」と呼ばれることもある、クリーンでストレスのない、様々なアイデンティティを持つ人々の住むシンガポール。子のエッセイの後半部分では、グローバル化に話が及ぶ。シンガポールの在り方を考えると、この話の流れは自然であるように思えた。
2.色川武大著/ばれてもともと(小学館、2019年)
著者最後のエッセイ集であるらしい。面白かった。五味康祐、藤原審爾といった作家たちの思い出についての文章などが印象に残った。
3.ひろゆき著/1%の努力(ダイアモンド社、2020年)
2ちゃんねる創設に関するエピソードが興味深かった。
(敬称略)
(上の三冊はサピエ図書館の点字データで読みました。点訳ボランティアの美馬様と関係者の方々に感謝申し上げます。)
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