令和4年12月18日、次の二冊を読み終えた。
1.スティーブン・キング著、山田順子訳/スタンド・バイ・ミー 恐怖の四季 秋冬編(新潮社、2002年)
2.尾崎翠著/第七官界彷徨(河出書房新社、2009年)
〈感想、、メモ〉
1.スティーブン・キング著、山田順子訳/スタンド・バイ・ミー 恐怖の四季 秋冬編(新潮社、2002年)
点字データの奥付を読むと、底本となった活字本は38刷のものとなっている。初版は昭和62年、とある。「スタンド・バイ・ミー(The Body)」、「マンハッタンの奇譚クラブ(The Breathing Method)」の2作の中編が収録される。少年たちが死体探しの旅に出る「スタンド・バイ・ミー」は言葉と物事との関係についての語り手による考察から始まる。とてもキングらしい作品だなと思う。
「マンハッタンの奇譚クラブ」の語り手はニューヨークの東58ストリートのアパートに妻とともに住む男性。本にまつわるくだりにキングらしさを感じた。
2.尾崎翠著/第七官界彷徨(河出書房新社、2009年)
小説。主人公は小野町子という詩を探求する女性。本作品執筆についての著者自身の解説も収録されており、興味深く読んだ。巻末に菅聡子による解説が収められる。
(敬称略)
(上の二冊はサピエ図書館の点字データで読みました。点訳ボランティアの皆様と関係者の方々に感謝申し上げます。)
コメント