2022年3月2日から3月4日までの期間に以下の4冊を読み終えた。
1.沼野充義、日本放送協会、NHK出版編集/スタニスワフ・レム『ソラレス』 わからなさを引き受ける(NHK出版、2017年)
2.朝永振一郎著/わが師わが友(講談社、1976年)
3.中山栄暁著/表現断章 書くためのノート(教育出版センター、1995年)
4.増田真樹著/超簡単!ブログ入門 たった2時間で自分のホームページが持てる(角川書店、2005年)
〈感想、メモ〉
1.沼野充義、日本放送協会、NHK出版編集/スタニスワフ・レム『ソラレス』 わからなさを引き受ける(NHK出版、2017年)
『スタニスワフ・レム『ソラレス』 わからなさを引き受ける』はNHK100分de名著のテキストである。著者沼野充義は『ソラリス』の訳者である。
スタニスワフ・レム(1921~2006)は、ポーランドの作家である。当時はポーランド領であったルヴフ(この本の刊行時にはこの都市はウクライナのリヴィウとなっている)に生まれる。後に、レム一家はクラクフに移ったとのことである。この本で扱われる『ソラリス』は、1961年にポーランドの首都ワルシャワで初版が発行された(「はじめに」による)。
本書では、1995年に著者が行ったレムのインタビューの中の言葉を読むことができる。
印象的だった点二つ。(一)映画化の際のタルコフスキー監督へのレムの不満についての部分。(二)小国の文学が強靭さを有するという著者沼野充義による論(カフカが例として挙げられる)。
著者紹介によると、著者沼野 充義(ぬまの みつよし)は、1954年東京の生まれであるとのこと。
2.朝永振一郎著/わが師わが友(講談社、1976年)
『わが師わが友』の著者朝永振一郎は1965年にノーベル物理学賞を受賞した物理学者である。
収録されている1938年からの「滞独日記」を興味深く読んだ。五月のある雨の日に学校をさぼってパスカルを読んだことが記されている部分などが印象的であった。
3.中山栄暁著/表現断章 書くためのノート(教育出版センター、1995年)
『表現断章 書くためのノート』には文章表現についての100の文章が収録される。
4.増田真樹著/超簡単!ブログ入門 たった2時間で自分のホームページが持てる(角川書店、2005年)
『超簡単!ブログ入門 たった2時間で自分のホームページが持てる』ではブログの歴史、ブログにまつわる出来事などを興味深く読んだ。
Googleが全社員にブログを運営させたというエピソード(第一章内)が特に興味深かった。
(敬称略)
(上の四冊はサピエ図書館の点字データで読みました。点訳ボランティアの皆様と関係者の方々に感謝申し上げます。)
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