次の5冊は2022年1月16日から18日までの3日間で読み終えた本である。
1.飛鳥昭雄、船井幸雄著/〈4つの超常識対談〉飛鳥昭雄×船井幸雄 日ユ同祖論とミロクの世の真実(学研パブリッシング、2012年)
2.上坂晨著/エメラルド・タブレット大予言(三笠書房、1983年)
3.船瀬俊介著/日本の真相!3 史上最凶レベルの言論弾圧に抗して諸悪すべてを暴く(成甲書房、2016年)
4.恩地祥光著/中内功のかばん持ち 昭和のカリスマと呼ばれた男(プレジデント社、2013年)
5.清岡卓行著/アカシヤの大連(講談社、1970年)
〈感想、メモ〉
1.飛鳥昭雄、船井幸雄著/〈4つの超常識対談〉飛鳥昭雄×船井幸雄 日ユ同祖論とミロクの世の真実(学研パブリッシング、2012年)
『〈4つの超常識対談〉飛鳥昭雄×船井幸雄 日ユ同祖論とミロクの世の真実』は、ノストラダムスの伝記『ノストラダムス』(講談社)など、多くの著作のある飛鳥昭雄と経営コンサルタントの船井幸雄の対談本である。日ユ同祖論、UFO、地底人、シークレット・ガバメントなどが話題となる。
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「はじめに」によると、二人とも河内の人であるとのこと。「お上が嫌いで(本文中表現)」など、河内人の気質について書かれている部分が面白かった。
日ユ同祖論の章がとても興味深かった。以下に挙げるキーワード群に関しては今後もそれに関連する本を読みたいと思った。(1)河南省の少林寺の水、(2)米軍と仁徳天皇陵、(3)前方後円墳と壺、(4)紀元前のイスラエルの12の部族(特にガド族)、(5)出口王仁三郎の著作の中の伊勢神宮、(6)雄略天皇と黄金の壺、等々。
2.上坂晨著/エメラルド・タブレット大予言(三笠書房、1983年)
『エメラルド・タブレット大予言』では、執筆にあたり示唆を受けたという著書のリストが巻末に付されている。こういった予言や秘密結社に関する書籍はあまり読んだことがなかったのでこのリストは参考になった。
一つ目の章で紹介されるジョン・ハーシェル、ピアッジ・スミスのピラミッド研究の話が興味深く感じられた。
ほか、印象に残った点二つ。(一)マルティアヌス・カペラの文章をアルバート・パイクが引用している文章を紹介している個所。(二)著者のサッカラ調査の様子。
3.船瀬俊介著/日本の真相!3 史上最凶レベルの言論弾圧に抗して諸悪すべてを暴く(成甲書房、2016年)
『日本の真相!3 史上最凶レベルの言論弾圧に抗して諸悪すべてを暴く』は「ザ・フナイ」連載記事がもととなっているとのこと。既存メディアで報道されないテーマが扱われる。危険な食品や医療の現状など、驚くような事例が多数あり、興味深く読んだ。
PART2の中の最高裁事務総局及び日米合同委員会について書かれた部分、そしてその中で挙げられる竹中省吾に関する記事が記憶に残る。
また、同じくPART2の中に、2002年10月25日の朝に世田谷区の自宅前で刺殺された石井紘基議員の仕事についても触れられる。石井議員は、「『特別会計』を使った巨大犯罪(本文中表現)」を調査していたとのことである。この石井議員の問題意識、それに基づく調査についての部分も記憶に残る。
4.恩地祥光著/中内功のかばん持ち 昭和のカリスマと呼ばれた男(プレジデント社、2013年)
『中内功のかばん持ち 昭和のカリスマと呼ばれた男』は中内功の評伝である。著者は中内の秘書役を4年間勤めたとのことである。面白かった。
特に印象的だった章は、「19 中内学校」。かつて中内功が井植歳男(三洋電機創設者)の「生徒」(本文中の表現)だったということや、同じく生徒だった人々を知ることができ、興味深かった。
5.清岡卓行著/アカシヤの大連(講談社、1970年)
『アカシヤの大連』は小説。「朝の悲しみ」(「群像」昭和44年5月号)、「アカシヤの大連」(「群像」昭和44年12月号)の2作が収録される。落ち着いたトーンで文章が綴られる。
「アカシヤの大連」の7つ目の章で、大連の地理について書かれた部分が印象的だった(星が浦など。先日読んだ佐野真一の著作である『阿片王』(新潮社)の中に、松本重治とチャンセラーと里見甫とで星が浦にドライブするという部分があった)。
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〈参考文献〉
飛鳥昭雄著/ノストラダムス(講談社、1994年)
佐野真一著/阿片王 満州の夜と霧(新潮社、2005年)
(敬称略)
(上の5冊はサピエ図書館の点字データで読みました。点訳ボランティアの皆様と関係者の方々に感謝申し上げます。)
(上の画像はPlaygroundにより生成されたものです。(2024年7月22日加筆))
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