2024年5月1日から10日までの期間に次の13冊を読み終えた。2から8、10、12、13の10冊はkindle版をAndroidのTalkBack機能で聴く。
1.小野寺苓著/火 みちのく一関忠臣蔵(勝どき書房、2017年)
2.鈴木大拙著/無心ということ(KADOKAWA、2017年)
3.隆慶一郎著/一夢庵風流記(新潮社、1991年)
4.ランボー著、篠沢秀夫訳地獄での一季節(グーテンベルク21、2015年)
5.内田康夫著/崇徳伝説殺人事件 浅見光彦(中央公論社、2010年)
6.藤井聡著/クルマを捨ててこそ地方は甦る(PHP研究所、2017年)
7.デヴィッド・シルバースタイン、フィリップ・サミュエル、ニール・デカーロ著、野村恭彦監訳、清川幸美訳/発想を事業化するイノベーション・ツールキット 機会の特定から実現性の証明まで(英治出版株式会社、2015年)
8.本間良子著/長生きしたけりゃ小麦は食べるな(アスコム、2020年)
9.鈴木文男編著/北上川散歩 日高見国を訪ねて(あづま書房、1991年)
10.竹内整一著/日本人はなぜさようならと別れるのか(筑摩書房、2009年)
11.北川貴英著/人はなぜ突然怒りだすのか(イースト・プレス、2013年)
12.逢坂剛著/禿鷹の夜(文藝春秋、2014年)
13.貝塚茂樹著/孔子(岩波書店、1951年)
〈感想、メモ〉
1.小野寺苓著/火 みちのく一関忠臣蔵(勝どき書房、2017年)
長編時代小説。元禄時代、一関藩士の牟岐平右衛門を中心に物語が進む。
以下、印象に残ったところ二つ。(一)一関藩主・田村建顕(たむら たてあき)が作州津山城受け取りの上使を命じられる場面。(二)事件を起こした浅野内匠頭の身柄を一関藩が預かることになり、その状況が描かれる箇所。
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J.K.ローリング著『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』などを読了
2.鈴木大拙著/無心ということ(KADOKAWA、2017年)
この『無心について』は1939(昭和14)年に刊行されたとのこと(「解説 末木文美士」)。大谷派信徒の要請により行われた講演の筆記がもとになっている、とある。
1939年、著者鈴木大拙は69歳であったとのことである(同じく末木文美士の解説による)。
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甘粕正彦の満州映画の理事長就任に触れる箇所のある『帝都物語 第参番』(荒俣宏著、KADOKAWA)を読んだ記録を含む記事
様々な仏教の言葉が登場するが、今回は「随波逐浪」が印象に残った。
3.隆慶一郎著/一夢庵風流記(新潮社、1991年)
前田慶次郎利益を主人公とした歴史小説。ほか、奥村助右衛門、大谷吉継、前田利家、まつといった人々が登場する。
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4.ランボー著、篠沢秀夫訳地獄での一季節(グーテンベルク21、2015年)
篠沢秀夫による“Une saison en enfer”の訳。「地獄での一季節」、「解説 『地獄での一季節』をめぐって」、「ランボー略年譜」が収録される。
『地獄での一季節』は、「悪い血」、「地獄の夜」、「錯乱 1」、「錯乱 2」、「不可能なこと」、「稲妻」、「朝」、「さらば」から成る。
5.内田康夫著/崇徳伝説殺人事件 浅見光彦(中央公論社、2010年)
フリーのルポライターである浅見光彦が主人公である長編推理小説。この巻における浅見は33歳となっている。
「プロローグ」に続く「第一章 白峰陵吟行」は、主要登場人物の一人、老人保健施設「白峰園」の事務員である坂口富士子が香川県坂出市で行われている句会に出席している場面から始まる。
6.藤井聡著/クルマを捨ててこそ地方は甦る(PHP研究所、2017年)
車社会の問題点、自家用車の使用を抑えることのメリットなどが研究や事例などをもとに語られる。
再読。今回は「第4章 「道」にLRTをつくって、地方を活性化する」が興味深く感じられた。この章において、富山市の事例が紹介される。富山市はコンパクトシティを構想し、LRTに約90億円の投資を行う。LRT(Light Rail Transit)は、「(以下引用)主として道路上につくられる路面電車の一種(引用終わり)」である。また、富山駅をここでのコンパクト・シティの中心としている。2006年の富山港線(JR富山駅と富山港を結ぶ)、2009年の環状線(JR富山駅と南側の中心部を環状に結ぶ)がが導入された。
ほか、個人がどのように自家用車の使用を抑えるのかといった話も、著者の体験談なども紹介されながら語られるので、読みやすく感じられた。
7.デヴィッド・シルバースタイン、フィリップ・サミュエル、ニール・デカーロ著、野村恭彦監訳、清川幸美訳/発想を事業化するイノベーション・ツールキット 機会の特定から実現性の証明まで(英治出版株式会社、2015年)
再読。この本は、「機会を定義する」、「アイデアを発見する」、「設計を作り上げる」、「イノベーションを証明する」の四部から成る。前回読んだ時もそうだったが、今回も第2部の「アイデアを発見する」が興味深く感じられる。
58のテクニックが収録されていて、関連のあるテクニックに関しては本文中にそのことが記されている。最初に収録されるテクニックである「片づけるべきジョブ」はJTBD(Job to be Done)と略称され、この書籍の多くの場所に登場する。
8.本間良子著/長生きしたけりゃ小麦は食べるな(アスコム、2020年)
『老化は副腎で止められた』においても小麦を減らすことの重要性が語られていたが。今回読んだ『長生きしたけりゃ小麦は食べるな』には、脱小麦の体験談も収録される。
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9.鈴木文男編著/北上川散歩 日高見国を訪ねて(あづま書房、1991年)
岩手県に始まり、宮城県で北上川と旧北上川に分かれる北上川についての本。
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『日本書紀』における日高見国についての文章から始まり、興味深い。
旧北上川のパートの中の桃生城について書かれた箇所が印象に残る。
10.竹内整一著/日本人はなぜさようならと別れるのか(筑摩書房、2009年)
日本における別れ言葉についての本である。
以下、印象的だった箇所二つ。(一)清沢満之の「有限」と「無限」に関する問について書かれた箇所(第6章)。(二)九鬼周造の著作『偶然性の問題』、『「いき」の構造』について書かれた部分(第7章)。
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11.北川貴英著/人はなぜ突然怒りだすのか(イースト・プレス、2013年)
怒りの感情に対するシステマによるアプローチが説明される本である。システマとは、ロシア軍の訓練法だという。
「Systema meets Zen」と題された曹洞宗の僧・藤田一照との対談も収録される。
著者紹介によると、著者北川貴英は1975年東京生まれ、日本で二人目のシステマの公認インストラクターであるとのこと。
12.逢坂剛著/禿鷹の夜(文藝春秋、2014年)
長編小説。主人公は神宮署生活安全特捜班員の禿富鷹秋。
著者紹介によると、著者逢坂剛は1943年東京生まれ。
13.貝塚茂樹著/孔子(岩波書店、1951年)
孔子の人間像、孔子の生きた時代などが解説される本。
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(以上、敬称略)
(上記の本の中での1と9と11はサピエ図書館の点字データで読みました。点訳ボランティアの皆様と関係者の方々に感謝申し上げます。)
(上の画像はPlaygroundにより生成されました。)
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