令和5年1月24日、次の二冊を読み終えた。
1.笹沢左保著/誠実な裏切り(徳間書店、1991年)
2.横尾忠則著/病の神様 横尾忠則の超・病気克服術(文藝春秋、2006年)
〈感想、メモ〉
1.笹沢左保著/誠実な裏切り(徳間書店、1991年)
長編サスペンス小説。主人公は東京日本橋に本社を持つ大丸製薬の宣伝課員の海老原。彼の先輩社員である印南は、主人公とともに出張していた京都における仕事で大きな失敗をしてしまう。その後、東京に戻った印南は、帰宅後に亡くなることになる。その後も会社の専属コマーシャル・ガールが死亡。主人公の周囲に不穏な空気が流れだす。(参考ページ1)
この1991年の版には武蔵野次郎の解説が付されており、その中では笹沢左保の創作に対する姿勢についても書かれている。
この『誠実な裏切り』の初出発表は昭和40年とのこと。原題は『夜が溜息をつく』。笹沢作品の魅力の一つとして、時代の雰囲気を楽しむことができる点が挙げられると思う。
著者笹沢左保(Sasazawa Saho,1930~2002(参考ページ2))は神奈川県の生まれ。
〈笹沢左保の作品を読んだ記録を含む記事〉
野口悠紀雄著『入門ビットコインとブロックチェーン』などを読了
J.K.ローリング著『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』などを読了
2.横尾忠則著/病の神様 横尾忠則の超・病気克服術(文藝春秋、2006年)
横尾忠則の病気に関する体験談が収められる。『本の話』、『Expert Nurse』連載に加筆されたもの。
鍼灸や按摩などの東洋医学に関するエピソード、柴田錬三郎のエピソードなど、興味深く読んだ。
著者横尾忠則(1936~)は兵庫県生まれ。画家。
〈参考ページ〉
作中企業名や人名の漢字表記は紀伊国屋書店のページを、著者の生没年に関してはウィキペディアのページを参考にさせていただきました。
(敬称略)
(上の二冊はサピエ図書館の点字データで読みました。点訳ボランティアの皆様と関係者の方々に感謝申し上げます。)
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