令和5年1月7日、次の二冊を読み終えた。
1.町田康著/くっすん大黒(文藝春秋、1997年)
2.山本一力著/たすけ鍼(朝日新聞社、2008年)
(上記()内には点字データの底本の発行年を記しています。)
〈感想、メモ〉
1.町田康著/くっすん大黒(文藝春秋、1997年)
表題作に加え、「河原のアパラ」が収録される。ストーリー自体はひどく陰鬱なものだ(と思う)が、会話やモノローグでは何度も笑った。著者はかつてパンクバンドINUのボーカリストであった(当時ヴォーカリストとしては町田町蔵と名乗っていた)。
〈関連記事 町田康のラーメンに関する文章が収録される赤瀬川源平ほか著『ずるずる、ラーメン』(河出書房新社)を読んだ記録を含む記事〉
2.山本一力著/たすけ鍼(朝日新聞社、2008年)
鍼灸師染谷の活躍を描くシリーズ。鍼灸治療の場面も面白いが、今作では米の流通のエピソードが描かれており、興味深く読んだ。
小説は深川の大横川にかかる黒船橋とその周囲(深川蛤町や佃町など)の描写から始まる
(敬称略)
(上の二冊はサピエ図書館の点字データで読みました。点訳ボランティアの皆様と関係者の方々に感謝申し上げます。)
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