令和5年3月16日(木)、次の二冊を読み終えた。いずれもkindle版をiPhoneのVoiceOver機能で聴く。
1.本田健著/ユダヤ人大富豪の教えⅢ 人間関係を築く8のレッスン(大和書房、2013年)
2.内田康夫著/記憶の中の殺人(光文社、2003年)
〈感想、メモ〉
1.本田健著/ユダヤ人大富豪の教えⅢ 人間関係を築く8のレッスン(大和書房、2013年)
『ユダヤ人大富豪の教えⅡ さらに幸せな金持ちになるための12のレッスン』に続くシリーズ第三作。
主人公ケンは翌週にアメリカに行く予定であった。そのような時、妻の礼子が置手紙を残して実家に帰ってしまう。連絡ができないまま、ケンはアメリカに旅立つ。
今回のメンターはハリー・ゴールドバーグ。ヨーロッパからアメリカに移民してきたユダヤ人。
今作ではケンは仕事についても学ぶが、より多く感情、人間関係について学ぶ。メンターのハリーは哲学、心理学を学んだのちに自ら心理学の体系を創造した人物である。ケンは偶然彼の著作に出会い、導かれるようにしてハリーのセミナーに参加することとなる。
「LESSON5 運命を左右する引き寄せの法則」の中の「願望を実現させる方法」でセミナー参加者の夢はどうすれば実現させ得るかという質問に対するハリーの最初の答えが、労力の浪費を減らすこと、であったというのが意外であり、印象的だった。「集中」の重要性がここで語られる。
〈本田健の著作を読んだ記録を含む記事〉
リュック・モンタニエの『ノーベル医学賞受賞者が教える病気を寄せつけない賢い生き方』などを読了
2.内田康夫著/記憶の中の殺人(光文社、2003年)
令和5年3月17日時点でkindle unlimitedで利用可能。
本作は浅見光彦の一人称の語りにより進行する。以下に冒頭の一文を引用する。
「(以下引用)春分の日の昼下がり、軽井沢の推理作家から電話があった。(引用終わり)」
軽井沢の推理作家とは著者の内田康夫のことで、この作品はそのような構造を持つ。巻末解説ではもともとこの作品は雑誌に連載されていた浅見の雑記帳を小説に書き改めたものであるらしい。そのため、浅見の歴史認識や政治に対する見方などを読むことができ、面白かった。羽田内閣において(以下引用)「南京大虐殺はでっちあげ」(引用終わり)と発言した永野法務大臣を批判するシーンなどが描かれており、興味深い。
〈内田康夫の作品を読んだ記録を含む記事〉
(敬称略)
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