小島直樹著『小説三井物産(下)』などを読了
令和5年2月11日、次の二冊を読み終えた。いずれもkindle unlimitedを利用。iPhoneのVoiceOverで聴く。
1.今野敏著/豹変(KADOKAWA、2018年)
2.小島直樹著/小説三井物産 下巻(講談社、2019年)
〈感想、メモ〉
1.今野敏著/豹変(KADOKAWA、2018年)
祓師鬼龍光一シリーズ。
世田谷で中学生が同級生を刺す事件が起こる。刺した少年は老人のような声で喋り、度はずれた腕力を有していた。その事案を皮切りに、所謂「狐憑き」の状態の少年少女の関連する事案が連続して起こることになる。連続して起こる狐憑きの背後にあるものは一体何か。
〈鬼龍光一シリーズの他の作品を読んだ記録を含む過去記事〉
憑依現象を引き起こしたものについてここでは書かないけれども、ブログ執筆者はありえないと否定する気にはなれなかった。今日的テーマとまで大げさな言い方はしないが、そのような興味で公判面白く読んだ。
著者今野 敏(こんの びん)は1955年北海道生まれ。
〈関連記事 世田谷が舞台として登場する今野敏作品『廉恥』(幻冬舎)を読んだ記録を含む記事〉
2.小島直樹著/小説三井物産 下巻(講談社、2019年)
長編歴史小説の後編。山本条太郎、團琢磨、益田孝、馬越恭平、石光真澄らが登場する。三池炭鉱やエビスビールに関するエピソードを読むことができる。
前作に続き、明治政府初期のこの頃に起こっていた事件として人身売買の犯罪が書かれている。当事者の身になると実に胸の痛む犯罪だ。
著者小島直記(1919~2008(参考ページ))は福岡県の生まれ。
〈参考ページ〉
(敬称略)
コメント