令和5年3月15日(水)、加藤諦三の著作『どんなことからも立ち直れる人 逆境をはね返す力「レジリエンス」の獲得法』を読み終えた。kindle版をiPhoneのVoiceOverで聴く。令和5年3月16日時点でkindle unlimitedで利用可能。
「レジリエンス」という概念は最近様々な分野で以前より多く聞かれるようになったと感じられる。ブログ執筆者はレジリエンスは「心理的な弾力性」だと理解している。
この『どんなことからも立ち直れる人』では、プロアクティブ/リアクティブという概念を重視している。危機の克服や環境への適応においてプロアクティブであるかどうかが問題になるとの考えが示される。
プロアクティブとは、「(以下引用)自分から動くこと(引用終わり)」であると(日本語には訳しにくいとしながらも)著者はいう。ヒギンズという回復力の研究者がレジリエンスを有する人の特徴に数えるのがこのプロアクティブであるとのことだ。
リアクティブはその反対とされる。その典型的な態度として、「(以下引用)ただ歎いている(引用終わり)」というものが挙げられている。
もう一つ、「抑圧」という概念も重視されている。生じた感情を抑圧することから起こることから疾患が引き起こされる例なども語られる(第2章)。この抑圧とその影響という文脈で引用されるフロイドの言葉が印象的だった。
(以下引用)「まったく自分に正直になることは、まさに人間のなし得る最善の労作である」(引用終わり)
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レジリエンスに関する書籍『凹んだ数だけ強くなれる29の法則』を読んだ記録を含む記事
著者加藤 諦三(かとう たいぞう)は1938年東京生まれ。
加藤諦三著/どんなことからも立ち直れる人 逆境をはね返す力「レジリエンス」の獲得法(PHP研究所、2019年電子版製作)
(敬称略)
(上の画像はLeonardo.AIにより生成されました。令和六年十月加筆)
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