中村整史朗の『本多正信 家康に天下をとらせた男』を読了
令和5年1月17日、中村整史朗の『本多正信 家康に天下をとらせた男』(PHP研究所、1995年)を読み終えた。本多正信の生涯が描かれた小説である。
この小説は天正10年6月2日の朝に徳川家康が堺を出発して京都に向かう場面から始まる。本能寺の変を受けて家康一行は本国に帰ることとなる。その困難な移動に際して本多正信が大きな役割を果たす。
本多正信はかつて一向宗徒として家康と戦っている。その後、松永久秀のもとにいたこともあり、この本では久秀の「必ず世の常の人でないであろうと思っている(本文より引用)」という正信評も引用されている。
本書では後半では正信の長男正純の姿も描かれている。正信が自らの行ってきた謀の数々と支那の故事を考えあわせて本多家の未来に悲観的であったことが書かれており、考えさせられる。
著者中村 整史朗(Nakamura Seishirou)は大正15年、埼玉県に生まれる。
(敬称略)
(『本多正信 家康に天下をとらせた男』はサピエ図書館の点字データで読み増した。点訳ボランティアの皆様と関係者の方々に感謝申し上げます。)
(上の画像はLeonardo.AIにより生成されました。2024年11月27日加筆)
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