令和5年1月25日、『ガイアの復讐』の第4章の5パート目を読み終えた。「ガイアに好ましい状態」と名付けられているパートで、地球上の気体の存在の変化や、太陽の温度の変化などが説明される。
以下、このパートの2フレーズ目を引用。
「ガイアは生命誕生直後に調節力のあるシステムとして現れた。」
引用終わり。
それにより、大気の組成が大きく変化したと考えられている、と述べられている。ガイアの登場により、二酸化炭素主導型からメタン主導型に大きく変化したという。その状態が10億年続いたのちに酸素が優勢となっていくということが語られる。
次に、気温、葉緑素、そこから考えられる地球における生命の分布などについて語られる。葉緑素の分布やIPCCの研究から、ガイアの好みは寒い状態だとしている。以下、引用。
「暑い地球を弱った地球と認識するのは重要なことだと思う。」
引用終わり。
このパートではほかに、陸上の氷の存在について述べられたエッセイのことが紹介されており、面白く感じられた。
ジェームズ・ラヴロック著、秋元勇巳監修、竹村健一訳/ガイアの復讐(中央公論新社、2006年)
(敬称略)
(『ガイアの復讐』はサピエ図書館の点字データで読んでいます。点訳ボランティアの皆様と関係者の方々に感謝申し上げます。)
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