ジェームズ・ラヴロックの『ガイアの復讐』を読み進めている。令和5年1月22日、第4章の4パート目を読み終えた。
「地質学的記録」と題されたパートで、かつての地球の状況が語られる。このパートの冒頭では、始新世の始まりの時期について語られる。
かつての地球には現在に通じる猛暑の時代があり、その一番最近のものが始新世の始まりのころだとのことである。
我々人類が化石燃料の燃焼や農業によって放出した炭素と始新世におけるそれとの比較が行われる。量の比較だけでなく、どのような状態でそれが空気中に放出されたかということにも触れられている。現代においては二酸化炭素の状態で、始新世においてはメタンの状態だったという。
かつての地球の状態をどのように知ることができたのかということに関してもこのパートでは説明される。
ジェームズ・ラヴロック著、秋元勇巳監修、竹村健一訳/ガイアの復讐(中央公論新社、2006年)
(敬称略)
(『ガイアの復讐』はサピエ図書館の点字データで読んでいます。点訳ボランティアの皆様と関係者の方々に感謝申し上げます。)
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