ショウペンハウエルの著作『読書について』などを読了

令和5年8月15日から20日までの期間に次の本を読み終えた。1,3,4,5,8はkindle版をiPhoneのVoiceOver機能で聴いた。

1.ショウペンハウエル著、斎藤忍随訳/読書について 他二篇(岩波書店、2016年)

2.松永修岳著/運を引き寄せる魔法の習慣(永岡書店、2015年)

3.佐藤愛子著/神さまのお恵み(PHP研究所、1992年)

4.モーツァルト著、服部龍太郎訳/モーツァルトの手紙(グーテンベルク21、2013年)

5.長谷川修平著/ヘヴィメタルを“読む” なぜNEWOBHMは反逆者の音楽と言われているのか(パブリッシャー・ゼロ、2012年)

6.大平信孝著/やる気に頼らず「すぐやる人」になる37のコツ:科学的に「先延ばし」をなくす技術(かんき出版、2021年)

7.甲田光雄著/奇跡が起こる半日断食 朝食抜きで高血圧、糖尿病、肝炎、腎炎、アトピー、リウマチがぞくぞく治っている!(マキノ出版、2001年)

8.石井“EC”志津男著/ラフン・タフ Ruffn’ Tuff ジャマイカん・ミュージックの創造者たち(リットーミュージック、2006年)

〈感想、メモ〉

1.ショウペンハウエル著、斎藤忍随訳/読書について 他二篇(岩波書店、2016年)

「思索」、「著作と文体」、「読書について」の三篇が収録される。

「思索」の4パート目の冒頭に、「(以下引用)読書は思索の代用品に過ぎない。(引用終わり)」という一文がある。この本の中でも最も印象的なフレーズの一つである。後の部分で、自説を立てることの重要性が説かれる。

「読書について」の中で、書物が軍隊(ヘロドトスの記したクセルクセスの見た軍隊)に例えられる文章があり、興味深く感じた。

同じく「読書について」の中で、悪書に近寄らぬよう読者に注意している部分があり、同様の事が書かれていた呂新吾の『呻吟語』が連想された。

〈参考図書〉

湯浅邦弘著/呻吟語(KADOKAWA、2017年)

〈関連記事 湯浅邦弘の著作『呻吟語』を読んだ記録を含む記事〉

角川ソフィア文庫、ビギナーズ・クラシックスの『陶淵明』と『呻吟語』を読了

2.松永修岳著/運を引き寄せる魔法の習慣(永岡書店、2015年)

著者紹介には、著者は刊行当時、風水環境科学研究所という団体の代表だとある。本分中にも風水に関する記述がある。

3.佐藤愛子著/神さまのお恵み(PHP研究所、1992年)

「神さまのお恵み」、「夏が過ぎて、そして秋」、「怪談石切が原」、「岸岳城奮戦記」、「玄界灘月清し」、「花子の場合」、「清らかな娘」、「孝行息子」が収められる。

佐賀県の岸岳城での著者の体験が語られる「岸岳城奮戦記」が印象に残る。

4.モーツァルト著、服部龍太郎訳/モーツァルトの手紙(グーテンベルク21、2013年)

モーツァルトの書簡集である。ヴェローナ、ミラノから始まり、様々な土地から家族に送られた手紙が収録される。収められた書簡たちを通して読むことで、モーツァルトははっきりした金銭の基準を持った常識人だったのだなという感想を持った。彼の仕事の報酬のことなどが何度も綴られる。

5.長谷川修平著/ヘヴィメタルを“読む” なぜNEWOBHMは反逆者の音楽と言われているのか(パブリッシャー・ゼロ、2012年)

オジー・オズボーンやモーターヘッド、ジューダス・プリーストやアイアン・メイデン、サクソンといったNWOBHM(ニューウェーブ・オブ・ブリティッシュ・ヘヴィメタル)の代表的ミュージシャンのバックグラウンドを知ることのできる書籍。「なぜNEWOBHMは反逆者の音楽と言われているのか」という明確なテーマが一貫していて読みやすく、また、参考資料なども提示してあり、読者が興味を持ったミュージシャンの情報へのアクセスの助けともなる。

6.大平信孝著/やる気に頼らず「すぐやる人」になる37のコツ:科学的に「先延ばし」をなくす技術(かんき出版、2021年)

著者紹介によると、著者大平信孝は長野県の出身。メンタルコーチ、目標実現の専門家であるとのこと。

タイトル通り、37のコツが紹介されている。「34 目的を設定する」が記憶に残る。このパートの中で、価値観の分類がなされていて、なるほど、自らの価値観を分析することも必要かもしれないと思わされた。

7.甲田光雄著/奇跡が起こる半日断食 朝食抜きで高血圧、糖尿病、肝炎、腎炎、アトピー、リウマチがぞくぞく治っている!(マキノ出版、2001年)

船瀬俊介の著作、『やってみました!1日1食 長寿遺伝子が微笑むファスティング』(三五館、2014年)にも少食の実践者の参考にしている著作かとして名前が挙げられている幸田光雄による著作。

〈関連記事 『やってみました!1日1食』を読んだ記録を含む記事〉

坂口恭平著『独立国家のつくりかた』などを読了

糖尿病患者の断食実践など、さまざまなケースが収められており、興味深く読む。

8.石井“EC”志津男著/ラフン・タフ Ruffn’ Tuff ジャマイカん・ミュージックの創造者たち(リットーミュージック、2006年)

Stranger Cole, GladStone “Gladdy” Anderson, Lynn Taittといったジャマイカ音楽の代表的ミュージシャンのインタビューが収められた書籍。

(以上、敬称略)

(『運を引き寄せる魔法の習慣』、『やる気に頼らず「すぐやる人」になる37のコツ』、『奇跡が起こる半日断食』はサピエ図書館の点字データで読みました。点訳ボランティアの皆様と関係者の方々に感謝申し上げます。)

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