令和4年8月2日、以下の2冊を読み終えた。
1.なだいなだ著/とりあえず今日を生き、明日もまた今日を生きよう Carpe diem(青萠堂、2013年)
2.アン・ファディマン著、相原真理子訳/本の愉しみ、書棚の悩み(草思社、2004年)
〈感想、メモ〉
1.なだいなだ著/とりあえず今日を生き、明日もまた今日を生きよう Carpe diem(青萠堂、2013年)
『とりあえず今日を生き、明日もまた今日を生きよう Carpe diem』には単行本未収録原稿が収録される。後半には講演録も収められる。
Ⅰの中の「傑作の悪い本」などが面白かった。この話では東大生と呼ばれていた患者のエピソードが語られる。著者が働き始めてからすぐのころ、ある患者が寝て過ごしていたので、読書を著者は薦めた。それに応じて読書を始めた患者はある日病院から逃亡する。そこで読まれていたのがチェーホフのある作品だったという話。
同じく、Ⅰに上記「傑作の悪い本」煮続けて収められる「何もしない健康法」、「マジカル・シンキング」も興味深く読んだ。
2.アン・ファディマン著、相原真理子訳/本の愉しみ、書棚の悩み(草思社、2004年)
『本の愉しみ、書棚の悩み』は本についての14のエッセイが収録される。グラッドストンの著作についての文章を特に興味深く読んだ。
『本とその収納』というその著作は1898年5月に出版されたもの。グラッドストンの本の収納法についての著作である。こと細かなその内容を、著者アン・ファディマンはユーモア(のようにブログ執筆者には思える)と引用を交えながら読者に紹介する。
〈グラッドストンについても書かれている『イギリス名宰相物語』を読んだ記録を含む記事〉
訳者相原真理子は本作のほか、コーンウェル作品なども手掛けている。
〈パトリシア・コーンウェル著相原真理子訳『接触』(講談社)を読んだ記録を含む記事〉
(敬称略)
(上の二冊はサピエ図書館の点字データで読みました。点訳ボランティアの皆様と関係者の方々に感謝申し上げます。)
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