アントワーヌ・ローランの小説『ミッテランの帽子』の再読など

令和4年12月3日、次の二冊を読み終えた。

1.アントワーヌ・ローラン著、吉田洋之訳/ミッテランの帽子(新潮社、2019年)

2.曽野綾子著/私の危険な本音(青志社、2016年)

〈感想、メモ〉

1.アントワーヌ・ローラン著、吉田洋之訳/ミッテランの帽子(新潮社、2019年)

小説。フランソワ・ミッテランの帽子がブラッスリーに置き忘れられ、それが人の手から人の手に渡る。その帽子を手にした登場人物は人生の転機を迎える。一種のファンタジーである。80年代フランスが描かれる。再読。今回はマキャベリが引用されるシーンなどを興味深く読んだ。

物語は主人公の一人、ダニエル・メルシエがサン=ラザール駅で妻のヴェロニクと息子のジェロームを迎える場面から始まる。ヴェロニクがダニエルの帽子が何かと問い、彼がこれは「ミッテランの帽子」だと答える。

〈関連記事 サン=ラザール駅の周囲の様子(パリ17区)が開設されるドラ・トーザン著『パリジェンヌのパリ20区散歩』(河出書房新社)を読んだ記録を含む記事〉

ジョーン・バウアー著『希望(ホープ)のいる町』などを読了

2.曽野綾子著/私の危険な本音(青志社、2016年)

産経新聞や週刊ポストに掲載された文章が収められる。

(敬称略)

(『私の危険な本音』はサピエ図書館の点字データで読みました。山口県点字図書館制作のものです。点訳ボランティアの皆様と関係者の方々に感謝申し上げます。)

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