2022年6月11日、次の3冊を読み終えた。
1.養老孟司著、浜崎洋介聞き手/AI支配でヒトは死ぬ。 システムから外れ、自分の身体で考える(ビジネス社、2021年)
2.新井素子著/素子の読書あらかると(中央公論新社、2000年)
3.三橋貴明著/明治維新の大嘘(経営科学出版、2019年)
〈感想、メモ〉
1.養老孟司著、浜崎洋介聞き手/AI支配でヒトは死ぬ。 システムから外れ、自分の身体で考える(ビジネス社、2021年)
『AI支配でヒトは死ぬ。 システムから外れ、自分の身体で考える』は『表現者クライテリオン』に掲載された養老孟司へのインタビュー。インタビュアーの浜崎洋介の原稿を養老孟司が読んでいたことがこのインタビューが実現するきっかけとなったとのこと。グローバリゼーション、システムに対する養老孟司の考え方や、同じく養老による西部邁や江藤淳についてのコメントなど、面白かった。
2.新井素子著/素子の読書あらかると(中央公論新社、2000年)
『素子の読書あらかると』は読書エッセイ。紹介される本はほとんどどれも読みたくなる。ここで紹介された『コブラの眼(上・下)』(リチャード・プレストン著、高見浩訳、飛鳥新社)を先日読んだのだが、非常に面白かった。この本の中で紹介される本を今後読むのが楽しみである。
〈『コブラの眼』を読んだ記録を含む過去記事〉
3.三橋貴明著/明治維新の大嘘(経営科学出版、2019年)
『明治維新の大嘘』は、明治維新をどのように解釈するかということが述べられるう本である。江戸時代の経済・経済政策について書かれた部分を特に興味深く読んだ。
また、第三章では、グローバリズムや自由貿易といった事柄に無批判にそれらを是とする人々が存在し、批判者にレッテル貼りで応ずるといったことがある、ということが記される。ここでは、「グローバリズムのイデオロギー」を拒む旨の国連におけるドナルド・トランプ大統領(演説の行われた2018年9月25日当時)のスピーチが紹介されており、興味深く感じられた。
著者三橋 貴明(みつはし たかあき)は1969年生まれ。
(敬称略)
(上の三冊はサピエ図書館の点字データで読みました。点訳ボランティアの皆様と関係者の方々に感謝申し上げます。)
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