令和4年5月16日、以下の2冊を読み終えた。
1.小林章夫著/イギリス名宰相物語(講談社、1999年)
2.安藤忠雄著/歩きながら考えよう 建築も、人生も(PHP研究所、2010年)
〈感想、メモ〉
1.小林章夫著/イギリス名宰相物語(講談社、1999年)
『イギリス名宰相物語』は再読。ウォルポール、ピット、ディズレイリらの人物像や業績が語られる。今回はディズレイリ、グラッドストン、ロイド・ジョージの章を興味深く読んだ。
第4章はディズレイリについて書かれているのだが、その2パート目は「血の気の多いユダヤ人」と題される。イギリスにおける決闘について語られたのち、ディズレイリとオコンネルとのもめごとについて記される。
第5章はグラッドストンについて。①彼の家系(スコットランドにルーツを持つ)、②政治的な立場(パーマストンの外交を批難)、③読書のエピソード(生涯に2万冊もの本を読んだとされ、ホメーロスの研究者としても名を残している)などについて書かれた部分が今回印象に残る。
第6章のロイド・ジョージのエピソードの中では、①ウェールズの自治権拡大という彼の政治的な目標、②第一次世界大戦時の彼の戦争遂行及び戦後処理などが今回興味深く感じられた。
巻末に関連年表が付されており、便利だと思う。
著者小林章夫(1949~)は東京の生まれ。
2.安藤忠雄著/歩きながら考えよう 建築も、人生も(PHP研究所、2010年)
『歩きながら考えよう 建築も、人生も』は、巻末のただし書きによるとNHK BSの「100年インタビュー」をもとに作られた原稿に安藤忠雄が加筆・修正したものであるらしい。著者の生い立ちや考え方などが語られる。ボクサー時代のエピソードが面白かった。
著者安藤忠雄は1941年大阪府生まれ。
(敬称略)
(上の二冊はサピエ図書館の点字データで読みました。点訳ボランティアの皆様と関係者の方々に感謝申し上げます。)
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