令和4年5月13日、以下の4冊を読み終えた。
1.デヴィッド・フォスター・ウォレス著、阿部重夫訳/これは水です 思いやりのある生きかたについて大切な機会に少し考えてみたこと(田畑書店、2018年)
2.中山七里著/犬養隼人シリーズ6 ラスプーチンの庭(KADOKAWA、2021年)
3.菊村到著/油壷殺人マリーナ(祥伝社、1987年)
4.忌野清志郎著/使ってはいけない言葉(百万年書房、2020年)
〈感想、メモ〉
1.デヴィッド・フォスター・ウォレス著、阿部重夫訳/これは水です 思いやりのある生きかたについて大切な機会に少し考えてみたこと(田畑書店、2018年)
『これは水です 思いやりのある生きかたについて大切な機会に少し考えてみたこと』はケニオン・カレッジの2005年の卒業式におけるスピーチを収録したもの。リベラルアーツについて語られる部分が興味深かった。
著者デヴィッド・フォスター・ウォレス(1962~2008)は作家。
訳者阿部重夫(1948~)は調査報道記者、東京生まれ。
2.中山七里著/犬養隼人シリーズ6 ラスプーチンの庭(KADOKAWA、2021年)
『ラスプーチンの庭』は長編医療ミステリー小説。主人公は警視庁捜査一課の犬養隼人。
犬養の娘である沙耶香と同じ病院に入院している庄野祐樹はある日自宅療養に切り替える。だが、その後、祐樹は急死してしまう。告別式で沙耶香は祐樹の体には謎の痣があるのに気づく。
タイトルにあるラスプーチンのエピソードが登場人物によって語られる部分などが面白かった。
〈関連記事 僧・ラスプーチンのエピソードを登場人物が語る場面がある『ST警視庁科学特捜班 黒いモスクワ』(今野敏著、講談社)を読んだ記録を含む記事〉
作者中山七里(1961~)は岐阜県の生まれ。
3.菊村到著/油壷殺人マリーナ(祥伝社、1987年)
『油壷殺人マリーナ』は推理小説。
著者菊村 到(Kikumura Itaru,1925~1999(参考ページ))は神奈川県生まれ。読売新聞記者を経て作家となる。
「あとがき」によると、作者が生まれたのは平塚であり、三浦半島の南端の油壷や城ヶ島には本作執筆に当たって初めて訪問したということである。相模湾に接する三浦半島西側の地理の説明が興味深かった(リアス式海岸であるとのこと)。
4.忌野清志郎著/使ってはいけない言葉(百万年書房、2020年)
『使ってはいけない言葉』は忌野清志郎の発言集。『rockin’ on JAPAN』や『FM fan』掲載のインタビュー中の発言などが収録される。面白かった。
〈参考ページ〉
『ラスプーチンの庭』の作中の漢字表記や作家プロフィールはいかのぺージを参考にさせていただきました。
(敬称略)
(上の4冊はサピエ図書館の点字データで読みました。点訳ボランティアの皆様と関係者の方々に感謝申し上げます。)
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